書籍詳細
小説家は初心な妻に容赦なく情愛を刻み込む
あらすじ
恋愛小説家の不埒な溺愛に乱されて…!?
恋愛小説好きの楓佳は、お気に入りのカフェのイケメン常連客・唯人とあるトラブルをきっかけに急接近し、彼が作家だと知る。大人の色気満載な唯人に、“恋愛未経験”という楓佳の悩みを相談すると、「そのコンプレックスを解消してやる」と彼に誘われて…!?とろけるほど甘いデートや濃密なキスを皮切りに、楓佳は彼の艶やかな激愛に溺れていき…。
キャラクター紹介
立花楓佳(たちばなふうか)
恋愛小説が好きな会社員。恋愛には縁遠く、小説のような恋に憧れている。
高村唯人(たかむらゆいと)
カフェ『Plumtree』の常連客。オカルト系の本を執筆している作家だと言うが…?
試し読み
食事を終え、洗いものを済ませた私が髙村さんに呼ばれたのは、リビングにある革張りの茶色いソファ。先に座っていた彼のとなりに腰を下ろす。
……密着するのはまだ照れるので、こぶしひとつ分の隙間を空けてしまう。意気地なしだなぁ、私は。
彼が話しやすいように向き合うように身体を傾けたので、私もそれに倣った。
「実は今度、恋愛要素を入れ込んだ物語調の本を書くことになったんだ」
「えっ、髙村さんが書いてるのってオカルトじゃなかったんですか?」
「もちろん、テーマはオカルトだ。普段はルポをメインに書いてるんだが、今回に限っては、若い女性をターゲット層にしたいとかで、恋愛小説としても成り立つようにというのが先方の要望なんだ」
いったいどんなコンセプトなんだろう。全体像を教えてほしいと乞うたところで、おそらく口を割らないだろう。それでも、普段はルポを書いているという情報を得られたのはかなりプラスな気がする。
「……で、私はなにを?」
「普段とあまりに勝手が違って戸惑っている。恋愛ものは詳しくないし、正解がわからない。楓佳は恋愛小説が好きなんだろう。アドバイスしてほしい」
「作家さんにアドバイスなんてできませんよ。私、読み専ですし」
「技術的な部分じゃない。あくまで、恋愛要素が入ったときに読者がなにを期待しているかを教えてほしい。端的に表現するなら、読み手の女性がよろこびそうなシチュエーションとか、迫り方とか」
「なるほど、そういうことですね」
今回の本のターゲット層に私も内包されている。彼は、私がドキドキする内容が限りなく正解に近いと考えているのだ。
「状況はこちらでいくつか用意している。全部試して、いちばん楓佳の反応がよかったものを採用するから、そのつもりで」
「ええっ? 試すって……まさか、実践するんですか?」
「当たり前だ。せっかく男女が揃ってる上に俺たちは恋人同士。イチャついたって問題ないはずだが」
「……かもしれないですが」
実践――言い換えれば、再現、だろうか。髙村さんは、どんな風になんの再現をさせるつもりなんだろうか。
「そうと決まればさっさと始める。全体通してのシチュエーションは『彼女の家に初めて彼氏が上がったとき』だ。いいな?」
「は、はいっ」
メインテーマがオカルトな割には妙に初々しいシチュエーションですね――と突っ込みたかったけど、やめた。探ったところで物語の詳細情報は得られないのだし。
「えっと……まずどこに移動すれば?」
「最初はここでいい」
「っ……!」
髙村さんは短くそう言うと、座る位置をずらして私と身体を密着させる。触れ合っている左半身から、衣服越しに彼の体温が伝わってくる。
「た……髙村さん?」
「――楓佳。たまには映画でも見ないか? 好きそうなのを用意しておいた」
「え、あ……」
そのままの距離感で彼がデニムのポケットに突っ込んでいたスマホを取り出した。そして、私の肩を抱きながら耳元で囁く。吐息が耳にかかる距離で言葉を交わすのは初めてだ。それに――肩!
「少し……近くないですか?」
少しどころじゃない。だいぶ近い。
「画面が小さいから、近くに寄らないとちゃんと見えない」
彼は手早く動画サイトからなにかの動画を選択すると。スマホを横に持ち、大画面表示に切り替える。
「そ……そうですかっ……」
――だとしても、男性とゼロ距離にいるなんて初めての私にとっては、かなり心臓がハードワークな環境なんですが……!
「あ、これ」
「知ってる?」
「もちろんです」
久遠唯人の、『泣きたいくらいに愛してる』。その映画版だ。当時、上映を観に行ったので、記憶に残っている。
「そうか。じゃあ、頭から見なくてもいいな」
「なんでですかっ。せっかくだから、最初から見させてくださいよ」
画面をタップして、再生バーを表示させる髙村さん。再生位置をクライマックスの辺りまで移動させたのを、私が序盤まで戻そうとする。
――そのとき、意図せず私の指先と彼の指先が触れた。
「あっ、すみませんっ……!」
私は弾かれたようにぱっと画面から手を引いた。
……わざとじゃないけど、髙村さんの指に触ってしまった。
「こういうのドキドキする?」
「……し、してないですっ!」
意地悪な髙村さんは煽るような低音で囁いた。いつもはそんな声、出さないくせに。素直に認めるのが恥ずかしくて、反射的に否定する。
「ドキドキしたならしたと言ってもらわないと、判断できない。……ま、いずれにせよこれに関してはこれくらいでいいか」
これ以上の収穫はなさそう――とばかりに、髙村さんは動画の再生を止め、再びポケットにしまった。
……そうか。これはドキドキするものを選ぶための再現なのだから、ありのままの気持ちを認めればいいのか。
「次。今度はこっち」
「あっ、はい」
ソファから立ち上がり、今度はキッチンへと場所を変える。
「悪いが、紅茶を淹れてくれないか」
「いいですけど、髙村さんってコーヒー党ですよね?」
少なくとも『Plumtree』では、彼がアメリカン以外を飲んでいるところを見たことがない。
「楓佳が淹れてくれるなら、たまには飲みたいと思って」
「……わ、わかりましたっ」
――なにかたくらみがあるだろうとはわかっていても、そんな思わせぶりな台詞を言われたらいくらでも淹れてしまいたくなる私って、すごく単純だ。
彼に指定された通り、お茶を淹れる準備をする。
といっても、大した工程はない。食器棚の下段にしまってあるティーポットを取り出し、キッチンボードの引き出しから紅茶の茶葉を取り出す。髙村さんは紅茶を飲まないのに、有名店のポットと茶葉の入った缶がストックされている。もらいものらしい。眠らせておくのはもったいないので、来るたびに私がいただいている。
ティースプーンで茶葉を掬い、ポットのなかに入れた――
「……!」
そのとき、背中全体が温かななにかに包まれる。
え、どういうこと? 今、なにがどうなってるの?
背中に押し当てられているのは彼の胸板。私は髙村さんに、後ろからハグされていた。
「髙村さんっ――」
小さく喚いたと同時に、ティースプーンを取り落としてしまった。細かな茶葉が、私の腹部に回された彼の腕や、作業台の上にぱらぱらと散らばる。
「楓佳の髪は、いい匂いがする」
「そ、そんなことないですっ」
「ある。傍で話してるとき、たまに香るから気になってた」
後ろ髪に髙村さんの鼻先が当たってくすぐったい。少し身を捩ってみるけれど、無駄な抵抗だった。
傷みがちな髪を保護するためのヘアオイルの香りだとは思いつつ、そんなに髙村さんと接近する機会があっただろうかと疑問に思う。
「向かい合って話してるだけでも、意外と届いてるものだ。香りだけじゃなくて――楓佳のいろんな感情も」
私の思考を読んだみたいに、髙村さんが言った。……いろんな感情?
「俺が触れるたびに、のぼせた顔するのが堪らない」
――触られてドキドキしてたの、バレてたんだ……!
まるで瞬間湯沸かし器みたいに、再び首から上が熱を帯びていく。
「もしかして遠回しに俺のこと挑発してる? 処女のくせに」
「しょ……!?」
彼の口からそんな言葉が飛び出るとは思わなかった。ただでさえ忙しい鼓動が、背中越しに彼に伝わってしまうのではないかと思うくらいに加速する。私は堪らずぎゅっと目を閉じた。
「今だって、俺のことしか考えられなくなって……蕩けきった顔してるんだろう」
「ち、ちがっ……」
「ふうん。なら、確かめてやろうか?」
笑み交じりに訊ねながら、彼が私を振り向かせようと強引に腕を引く。
髙村さん、いつもと違うっ……! なんていうか――こんな男性の色気ムンムンなタイプじゃないのに!
きっと彼の予想通り、私はみっともないくらいに赤い顔をしているのだろう。耳まで熱いのだから自覚はある。
そしたらどんな言葉で揶揄されるのか――羞恥と期待とが織り重なった複雑な感情のまま、恐る恐る瞳を開ける。
「――っていうのは、ドキドキする?」
視界に映る彼は、とても落ち着き払った態度で、私を煽っていたことなど忘れたみたいに淡々と訊ねてくる。
「っ……あ、はい……い、いいと思いますっ!」
その変わり身の早さに拍子抜けしたものの、今は彼の仕事に協力する時間だったことを思い出して、率直な感想を述べた。
「なるほど。少しぐらい強引なほうがウケがいいってことか。参考になるな」
冷静に分析されると、素直なリアクションの数々が余計に恥ずかしくなってくるんですけどっ……!
「――少し休憩しよう。それを頼む」
「はい」
どうやら、一区切りついたらしい。このペースで飛ばされたら身がもたないから、そのほうがこちらとしてもありがたい。
それ、と手元のティーポットを示されたので、お湯を注ぐ。無駄を極力省きたい髙村さんのお家にはウォーターサーバーがあるから、香りが飛ばない適温をすぐに用意できて楽ちんだ。
その間、彼のほうは冷蔵庫から紙箱を取り出し、中身をお皿に移していた。
「わ、かわいいですね」
手のひらに乗るサイズの、円柱型のデコレーションケーキがふたつ。白いクリームのうえに、ラズベリーとブルーベリーが飾り付けられている。見た目がいいし、とてもおいしそうだ。
「……でも、この辺にケーキ屋さんなんてありましたっけ?」
「冷凍で取り寄せられる店があるんだ。甘いもの、好きだろう」
「大好きです!」
髙村さんが好んで甘いものを食べている姿は見たことがない。彼の好き嫌いの基準で言えば、ケーキの類は片手では食べられないので面倒という感想を抱きそうだ。
もしかして、私が家に出入りするようになったから用意してくれた……とか?
なんだかんだ、髙村さんって紳士だ。わざわざ言葉にはせず、私がよろこびそうなことをしてくれるんだから。
うきうきしながらマグに紅茶を注いで、ダイニングテーブルに運ぶ。
「そっちでゆっくり食べよう」
「……? はい」
テーブルにマグを下ろそうとしたところで、髙村さんは「そっち」とソファセットを示したので、不思議に思いつつもソファの傍にあるローテーブルに運ぶ。天板がガラスなので水滴の跡が付きやすいと、極力こちら側で飲食しないはずなのに。
マグを置いてソファに座ると、彼も両手にケーキ皿を持ってこちらへやってくる。
「よかったら食べて」
「ありがとうございます。いただきます」
髙村さんと横並びに座って、手を合わせてからフォークを取る。ケーキのクリームは思ったよりも重さがあるけれど、冷凍だったとは思えないほど軟らかい。口に運んで味わってみると、生クリームではなくてチーズクリームだった。ほどよい酸味が後を引いておいしい。
「感想を訊くまでもなかったな」
あっという間に円柱が崩れていく様に、髙村さんは満足そうに笑った。
「また顔に書いてあります?」
「楓佳はいつもそうだから」
「わかりやすくてすみません」
「そのほうがいい。他人の気持ちを推し量るのは、小説のなかだけで十分だからな」
「ならよかったです」
……これは、褒められたと取っていいのだろうか。いいんだよね。他の人はともかく、髙村さんはそのほうがいいと思ってるんだから。
あれ。でも、髙村さんって普段はルポを書いてるんじゃなかったっけ。小説……?
「楓佳」
怪訝に思ったところで、髙村さんに呼びかけられる。
「ついてる」
彼が自身の唇の端に人差し指を当てて言った。
「あっ」
あまりにおいしくて気が付かなかった。慌てて中指の先で唇の際を拭う。
「子どもか」
「ですね、失礼しました」
――その通りすぎて、なにも言い返せない。彼が私のために準備していてくれたものだと思ったら、うれしくてはしゃいでしまったのもある。このままの勢いで食べ尽くしてしまうのもなんなので、いったんフォークを置くことにする。
「た、髙村さんは食べないんですか? すごくおいしいですよ」
見れば、彼はケーキにも紅茶にも手を付けておらず、ただ私がケーキを食べる様子を見守っている。注目され続けているのも恥ずかしくて勧めてみると、彼はいたずらっ子のように瞳を光らせて微笑んだ。
「今食べるよ」
――直後。彼は私の腕を引くと、私の唇についたクリームをぺろりと舐めた。
「…………!」
た、髙村さんってば、いきなりなにを……!?
「チーズクリームか、予想外だな。でも確かにうまい」
そう、私も見た目は生クリームかなと思ってたんですよね――なんて同調したいところだったけど、身体が金縛りにあったみたいに動かなくなって、声も出せなくなる。
この異常事態にもかかわらず、目の前の、私を動作不能にした張本人はまったくもって涼しい顔で私の反応を窺っているだけだ。
「――うまいが、俺は、こっちのほうが好みかな」
彼は向かい合う私を意味深に見つめながら、微かな声でつぶやく。そして、そっと触れるだけのキスをした。
「目閉じて」
ほんの一瞬、柔らかな感触を残して離れた唇が、熱っぽく促してくる。
言われた通りに両目を閉じなければと思う反面、まだ身体は言うことを聞かない。
キス自体は二回目だけど、恋人同士になってからは初めてだった。
付き合って一ヶ月。そろそろそういう時期かとは思っていたにしても、まさかこのタイミングだとは。いざその瞬間が訪れると、とても平静ではいられない。
「そんなに俺の顔を見ていたいなら、それでもいいが。つくづく面白いな、楓佳は」
くっ、と喉奥で笑うと、長い睫毛を伏せた彼の唇が、再び私のそれに触れる。さっきと違ったのは、触れた唇の隙間から、彼の舌先が入り込んできたことだ。
「~~~~っ……!」
背筋を駆け抜ける甘い痺れに、全身がぐらぐらと煮えたってしまいそうな感じがした。
その間も、割り込んできた舌が私のそれを探り、攫って行こうとする。
なに、この感覚――頭の奥がふわふわして、なにも考えられなくなる。こんなの知らない……!
彼の舌が縦横無尽に私の口腔を蹂躙したあと、解放される。ぼうっとする私の顔を覗き込んだ髙村さんが、囁き声で訊ねた。
「気持ちいい? ディープキス」
――ディープキス! これが……!
知っているけれど、実体験の伴わないもののひとつ。それが今、経験の一部になったのだと知覚した瞬間、鼻の奥がツンとして、温かいものが滴り落ちる。
なんだろう――軽く拭ってみると、指先が真っ赤に染まる。そして鼻腔を刺激する鉄の匂い。
えっ、鼻血っ!?
「おい、大丈夫か?」
「あ、え、あっ……」
髙村さんもすぐに異常に気が付いてくれた。ローテーブルの下に置いてあるティッシュボックスからティッシュを数枚引き出すと、片手で私の後頭部を支えつつ、もう片方の手で出血している場所を押さえてくれる。
「……どうだ、まだ出てるか?」
「いえ……止まってるみたいです」
「まだ動くな。安静にしてろ」
しばらくの間、髙村さんが私の鼻の片側を圧迫し続けてくれたおかげで、鼻血は止まった。ローテーブルの上に置いたままの、使用済みティッシュたちを集めようとしたのを、髙村さんに制される。
「しばらく座ってて。片付けはやっておく」
「……すみません。私、なにやってるんですかね」
いくら彼氏いない歴=年齢とはいっても、大人のキスをされただけで鼻血を噴いてしまうなんて、こじらせすぎではないだろうか。世の中の多くの女性が通っている道だというのに。
……こんな醜態を晒して情けない。せっかくスキンシップを図ってくれた髙村さんにも、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
ソファに背を預けたまま、天井を仰いで小さくつぶやく。私の代わりに丸めたティッシュをくずかごに捨てたあと、彼がとなりに戻ってくる。
「なんで謝る。悪いことをされたとは思っていない」
キスの途中で雰囲気を台無しにした私に、髙村さんは優しかった。
「楓佳は斬新で面白い。鼻血を出されたのは初めてだが」
……怒られなかったのは幸いにしても、私に対する評価がどんどんコミカル寄りになっていっているのが気になる、もとからそうだったと言われれば、それまでだけど。
「本当、失礼しました。今、穴があったら入りたいです」
「だから気にするな。……さすがに毎回鼻血を噴き出されるのは困るが、今回は俺が煽ったせいでもあるし」
「や、やっぱり煽ってたんですね! おかしいとは感じてましたけど……でも、休憩って言ってたから」
髙村さんにしてはずいぶん焚きつける言い方だとは思っていた。やっぱりこれも、私の反応を見るための、再現だったんだ!
「楓佳のおかげでかなり参考になった。礼と言ってはなんだが、俺の分のケーキも食べるといい」
愉快そうに笑ったりして、憎たらしい。
「うれしいですけど、さすがに二個も食べられませんよ」
「いますぐ食べる必要はないだろう。楓佳さえよければ今日は泊まって、明日の昼にでも食べていけばいい」
――泊まって、って……髙村さんのマンションに!?
明日は日曜だし、特に予定があるわけでもないけど――でも、お家に泊まるってことは、つまり髙村さんとそういう関係に……?
「こら。今なにを想像した?」
彼の指先が、私の頰をむにっと摘んだ。
「っ……髙村さん!」
「楓佳は本当に思考が全部顔に出るな」
よほど間抜けな顔をしていたらしい。髙村さんは指を離すと、いつになくおかしそうに、お腹を押さえて笑った。……悔しい。完全に楽しまれている。
「た……髙村さんが明日も来てほしいって言うなら、今夜は一度帰って、明日の朝また来てあげます!」
「そうだな、わかった」
悔しさのあまりわざと偉そうに言ってみせたけれど、彼はその悪あがきさえも面白がっているようだ。
「もうっ、いつまで笑ってるんですか!」
完全にバカにされている。……こういうときだけでもいいから、ポーカーフェイスを身に付けたい!
失礼で変でちょっと面白いと思っていた髙村さんは、それにプラスしてかなりの意地悪だということがわかった。
私は怒って見せながらも、そんな彼にからかわれるのもいやではないかも――なんて思ったのだった。