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マーマレード文庫&マーマレードコミックス > 記事 > マーマレード文庫 > 次期社長に再会したら溺愛されてます

書籍詳細

  • マーマレード文庫

次期社長に再会したら溺愛されてます

  • マーマレード文庫
  • 著者: 宇佐木
  • 表紙イラスト: 弓槻みあ
  • ISBN:978-4-596-58287-4
  • ページ数:320
  • 発売日:2018年7月10日
  • 定価:本体600円+税

キーワード

  • 幼なじみ
  • 次期社長
  • 年の差
  • オフィスラブ
書籍
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電子書籍
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その他
  • 分冊版はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます【分冊版】」
  • 小説第2弾はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます ハッピーウエディング編」
  • コミックス1巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 1」
  • コミックス2巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 2」
  • コミックス3巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 3」
  • コミックス4巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 4」
  • コミックス5巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 5」
  • コミックス6巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 6」
  • コミックス7巻はこちら「次期社長に再会したら溺愛されてます 7」

あらすじ

再会した彼は、社内で噂のエリート常務 「誰にも渡したくないんだ」甘すぎる独占愛
大手化粧品会社のデザイン部に入社した麻衣子は、噂のイケメン常務が、初恋の人・京一と知って驚く。まさか、彼がこの会社の御曹司だったなんて! 住む世界が違うと距離を置く麻衣子に京一は「もう我慢はしない」と甘いキスで翻弄してくる。戸惑う麻衣子だが、内緒で付き合うことに。けれど、社内で京一の元恋人との結婚の噂を聞いてしまい……!?

キャラクター紹介

七森麻衣子(ななもりまいこ)

化粧品会社「ピスカーラ」の新人デザイナー。真面目で頑張り屋。

瀬尾京一(せおきよういち)

「ピスカーラ」次期社長。麻衣子の幼馴染み。

試し読み

「麻衣子。やっぱり……」
彼の真剣な目に、ギクリとする。『やっぱり』という切り出し方に恐怖を感じた。『やっぱり、つき合えなくなった』とか言われたらどうしよう、とマイナス思考が頭の中を埋め尽くす。不安になって瞳を揺るがしていると、彼が言った。
「真っ直ぐマンションへ帰ってもいい? 食事は着いたらなにか用意するから」
想像していた最悪な展開とは違っていて、一気に力が抜ける。
「えっ。あ、うん……。外食もどこで見られているかわからないもんね」
間抜けな声を上げ、震えた声で答えて苦笑する。
咄嗟にこれまでの思考のクセで、見つからないようにしなきゃと思って言った。だけどさっき、京ちゃんは『隠したいわけがない』って口にしていた。……あれ? じゃあ、別の理由ってことに……。
私が気づいたタイミングで、京ちゃんはアクセルを踏んだ。前を向き、少しも笑顔を見せずに私の言葉を否定する。
「や、そうじゃなくて」
私の前での京ちゃんは、大抵柔らかな表情を見せてくれる。だけど今、凛然とした様に戸惑ってしまう。彼の考えが読めず、再び動揺に襲われかけた、そのとき。
「早く麻衣子に触れたい」
真摯な態度で伝えられた本心に、心をまるごと持っていかれる。京ちゃんは相変わらず前方を見ながら、不意に左手を私の手に重ねた。
私は求められているという喜びのあまり、なにも返せぬまま。包み込まれた右手に終始ドキドキとしているうちに、マンションに着いてしまった。

二度目の訪問であっても、立派なマンションには前回同様、感嘆の息を漏らしてしまう。京ちゃんの後ろをついて歩き、エレベーターを降りて玄関前で足を止めた。電子キーがピッと鳴ったのを聞き、覚悟を決める。
リビングに入ったらすぐ、中崎さんや小石川さんとあった出来事を話そう。こういうことは、時間が経てば経つほど言いづらくなるから、早めに報告したほうがいい。
京ちゃんの背後で、ひとり意気込む。京ちゃんに続いて玄関に入った。「おじゃまします」と言って、靴を脱ごうと足元を見たときだった。不意打ちで抱きしめられ、思考が停止する。
「傷つけてごめん」
肩口で小さく漏らした声は、京ちゃんが本当に苦しんでいるのがわかる。彼はさらに回した手に力を込めた。
「絶対に守るって決めたのに」
そんなふうに思ってくれているんだ。ハッキリ耳にすると、すごくうれしい。
「……どうして電話で話したときに、ずっとオフィスにいたって嘘ついたの?」
私は京ちゃんの腕の中で問いかける。彼は手を緩め、申し訳なさそうに口を開いた。
「さっきも話した通りだよ。彼女の次の行き先まで送っただけで、そのあとオフィスに戻っていたから、言うほどのことでもないと思って……嘘をつこうとしたわけじゃなかった」
彼の言い分を聞き、自然に「そっか」とつぶやいていた。ショックを受けたのは事実だけれど、いつまでも京ちゃんを責めたいわけじゃない。この件は、たまたま起きたすれ違いで、〝事故〟みたいなものだ。
私はゆっくり腕を上げ、京ちゃんの背中に触れる。タイミングを見計らい、切り出した。
「……小石川さんと婚約っていうのは?」
過去のことも、気にならないと言えば嘘になる。だからって、後ろばかり気にしていても意味がない。大事なのは、今。それと、未来。


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